2026/01/15 15:03

会津の城下町にはじまる茶舗


紀州園のはじまりは、今から約300年前の会津若松の城下町に遡ります。


初代である佐原 惣右衛門 (さはら そうえもん) は、相模三浦氏ゆかりの佐原家の血を受け継ぎ、鶴ヶ城の城下にて材木問屋を営んでいたと伝えられています。


福島県会津若松市は、中世から近世にかけて栄え、商人が行き交う活気のある町でした。特に「野口英世青春通り」と呼ばれる商店街のある地域は、古くから商業の中心地としてにぎわいました。


人と物が集まるこの町で佐原家の商いは始まり、脈々と受け継がれ、今の十一代目店主へと繋がっています。



時代の移り変わりとともに

紀州の材木を扱う問屋として始まった佐原家の商いは、時代の変化に合わせてしなやかに姿を変えてきました。


明治から昭和初期にかけて、煙草の元売捌や茶葉の取り扱いを開始。この頃に現在の紀州園の原型が形づくられたと考えられます。


紀州園が店を構える野口英世青春通り周辺は、古くから多くの商人や町人が行き交った活気のある場所です。紀州園はそんな忙しい日々の合間に、ほっと一息つけるような茶屋であり続けてきました。



 

会津の心をお茶に託して

東北の入り口である福島県会津地方は、冬には豪雪地帯となります。厳しい冬にも負けない会津の人々は、頑固一徹と言われる一方で、人情深く社交的な、あたたかい心の持ち主です。


紀州園がかかげる「会津の心をお茶に託す」という理念には、そんな土地の人柄を表現したいという想いが込められています。